マルナカ遠藤水産は、海藻の名産地として名高い三陸・石巻で先祖代々、海の仕事をなりわいとしています。
海藻の養殖と加工を中心に、旬にはウニやあわびの漁に出ます。わたしたちはなによりも質を大事にし、一日たりとも旬を逃しません。わかめの「旬」は、収穫が一日遅れただけでも手遅れになる、そんな微妙で繊細なもの。 ほんの少しの水温や気候の変化で1日の成長量が変化するから、明日旬を迎える海藻を見極めます。 それは、質のよい海藻を毎年待っていてくれるお客様の顔が浮かぶからです。
わかめの味は、葉の硬さと形、香りで決まります。この3条件が揃った最高のわかめを届けるために、わたしたちは手間を掛け続けます。海上で風を感じ、潮の流れの変化を見、海水の温度を感じながら、毎年ほんの少しずつ作り方も変えています。手間を掛けるのは海の上だけではありません。収穫したわかめは、部分ごとにそのおいしさを最大源に引き出すゆで時間が異なります。だから丁寧に選り分けて、ゆで上げ加工します。
最高のわかめ。その答えを教えてくれるのはお客様の声です。
目指しているのは「おいしい」というシンプルな言葉。
本当に喜んでもらえるものを作りたいから、わたしたちは、できるだけお客様の前に立ち、直接販売する機会を重ねています。
「昨年よりも肉厚で歯ごたえが良いね」「今年のはちょっと硬いね」……といった、実に多様な声に耳を傾けてきました。そんなお客様からの率直な声が最高のわかめを教えてくれます。
ひたむきに自然と向き合い、お客様の声に耳を傾け続ける。
それがマルナカ遠藤水産です。
生まれも育ちも十三浜。養殖はかれこれ50年以上のキャリア。わかめ・昆布にかける思いは人一倍。お客様の声を現場に反映させ、おいしいわかめを届けるため今日も黙々と海に向かう、まさに職人。
十三浜の水稲・養蚕などの農家に生まれ、俊郎とは幼少から顔見知り。北上町営の診療所勤務を早期退職してから家業に参加。浜仕事から家庭の事までマルチにこなす、遠藤家を支えるの文字通りの母。
浜と生きる祖母の姿や、ひたむきに漁に取り組む父の背中を見て育つ。幼少の頃から父に混ざり仕事をこなし、会社勤めを経て、2015年から漁師の世界に参入。自宅には常時、JAZZがかかっている。
俊彦の妻。商家に生まれたため客商売はお手の物。遠藤家の一員になってからは販売会で夫を差し置いてファンがつくマルナカ遠藤水産の顔。2020年からは磯漁にも参加し現場修行中。